2018年02月19日

2月17日のおんぱくは、感動冷めやらないようで今後への期待の声も…

2月17日 するが東海道おんぱくNO.24 発見者 塩坂先生と行く「巨大露頭」ツアー当日
静岡駅に集合
塩坂先生と参加者で二台のジャンボタクシーは満席(ドライバー以外18名)でした。先生のアシスタントとして来て下さった堀池さんと途中から参加の斉藤さんを含め総勢22人。今回のツアーは、大人気でキャンセル待ちが続出…というわけで先生にお願いしてキャンセル待ちの方を優先的に5月にほぼ同じ内容で「巨大露頭」ツアーを予定しています。

塩坂邦雄先生
工学博士。特別上級技術者(土木学会・環境)技術士。
東海地震を予知するため、富士川断層の挙動をレーザーで観察中。
2010年には台湾・第四原発の近くで活断層を発見し、目前になっていた営業運転を停止させた。
昨年6月、「糸魚川ー静岡構造線」で、学術上極めて貴重な、地表に現れている巨大な断層(露頭)を発見し「天然記念物級の発見」と評価されている。

塩坂先生の解説で糸静線の断層が走る場所に立ち、地形や痕跡を目で見て確かめ巨大露頭までを辿ります

葵区役所向かいの外堀からスタート
葵区役所向かいの外堀も県庁裏の内堀も2009年8月11日に駿河湾で発生した最大深度6弱の地震で崩れましたが、1854年の安政の地震で崩れた個所と一致 また葵区役所向かいの外堀修復個所から駅方面に向かってかなり下がっていることが分かります
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雙葉前の内堀には地震で崩れて石垣はがない部分があることや、石垣がないお堀を右手にして立つと聖母幼稚園手前の横断歩道に向かって道路が下がっていることを確かめました
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第6分団のところから外堀に目をやるとお堀の中に段差がありますが、これは最初からあったのではなく地震により高低差が生じたため後から作られたそうです。この段差はお堀に沿って水落方面に曲がると三加番神社の前にもう一か所あります。また第6分団から長谷通り方面を見るとかなり下がっていることが分かります。また第6分団から見えるお堀の石垣の角に明らかな高低差(ズレ)を確認する事が出来ましたね
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静高正門に向かって立ち右手方向を見ると、かなり向こうに向かって下がっていることが静高側の石段の数の違いで確認できます
糸静線の断層は葵タワーの下を通って、本日スタートした葵区役所前の外堀→県庁裏の内堀→駿府城公園を通って→静高正門方面へと延びていることが様々な痕跡から分かりました
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第二東名上から断層地形を見る
ここではケルンコル、ケルンバットを学びました
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鯨が池方面を見ながら、先程ケルンコル、ケルンバットを見た麻機方面と比べると鯨が池方面は約35~40m高いそうです。この高低差は地震によるものではなく安倍川の堆積物により生じたということです
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断層の上にたつ猿田川橋
上下に橋を重ね合わせウェブを鋼トラスで構成、内外にケーブルを使ったPC複合トラス橋(日本初)コンクリートの中にもピアノ線が入っているプレキャストコンクリートを使用し、他の橋に比べて非常に頑丈に造られていることを学びました
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先ほど第二東名上から眺めた断層地形、ケルンコル、ケルンバットのケルンコル(断層)の上に立ってみる
断層を境に地質が違うことを学びました
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出来れば龍爪越えコースでご案内したかったのですが、前日の確認でも所々雪が残り穂積神社から先が通行止めとなっていたので鳥坂を通るコースで西里へ向かい龍爪の露頭へ
露頭へ到着
巨大露頭が発見されるまでは、静岡県内で唯一露頭を見る事が出来た場所です。林道の工事のためたまたま見つかった露頭だそうです。
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塩坂先生は空飛ぶ(パラグライダー)地質学者!巨大露頭発見は上空から地形を見る事によって辿り着いたのだそうです。
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露頭、分かりますか?露頭の上を掘ると1800℃の熱でこすり合わされて出来た断層粘土が現れます。ここの断層粘土が緑がかっているのは銅の成分だそうです
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断層には正断層と逆断層がありますが、ここの断層は上盤が下盤にずり上がった逆断層、露頭を境に龍爪層群(泥岩より硬い火成岩の石英安山岩)と静岡層群(泥岩)の地質の違いが目で見て良く分かりました。
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露頭から少し下ったところに鏡肌の岩を見る事が出来ましたが、こちらが正断層(資料参照)

西里のたけのこで昼食
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昼食後、プロジェクターを使って塩坂先生のミニ講演
5,000万年前、日本列島がポキッと折れ曲がり、折れ曲がったところが3,000m落ちフォッサマグナが出来た。フォッサマグナの西側が糸静線であること、糸魚川から山梨にかけては天然記念物級の露頭が発見されていたが静岡では、これまで先ほど龍爪で見た露頭が唯一だった。人口わずか4万5千人の糸魚川には立派なフォッサマグナミュージアムがあるが、70万人の静岡にはないので今後ぜひミュージアムを!また伊豆半島はフィリピン海プレートによってユーラシア大陸にぶつかってとすりこまれているが、実はそうではないことや今一番活発な断層は富士川断層で、レーザー光線で観測をしていることなど大変興味深いお話を交えながら、本日のツアーのスタート駿府城公園周辺の痕跡やこれから行く巨大露頭への途中で見られる本来水平のところに圧縮を受けぐにゃーっと曲がった静岡層群などの見どころや(水平な地層で有名なのが九州の青島の鬼の洗濯板)パラグライダーで上空1,500mから地形を見ていたため巨大露頭発見に至った話など伺った
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いよいよ巨大露頭へ
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山葵田のある沢を登っていきます
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巨大露頭に到着!
先ほど見た露頭との大きさの違いに大変びっくりされたり、ワクワクされたり
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巨大露頭を前にみなさん終始興奮冷めやらない雰囲気
今はきれいに見えている龍爪層群の火山岩の断面の鏡肌も発見当時は草で覆われて見えなかったそうです
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断層粘土に触れてみると指の跡が付くほど柔らかです 粘土の匂いもしました
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岩の表面が擦られて刻まれた擦り傷、擦痕やステップなど実際に見る事が出来ました
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山葵田の中を下山します
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下山後の集合写真
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西里にて、塩坂先生と千代田のジャンボタクシー
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静岡駅にて解散 
みなさんからは今後ぜひ関連ツアーを!とのご要望もありました。塩坂先生、みなさまがワクワクし、大満足だったとおっしゃる巨大露頭ツアーのご案内をありがとうございました!
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Posted by ろば  at 18:47 │Comments(0)

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